【R7年度 満足度調査 総括報告書】
全体として、年度後半にかけて「非常に満足・満足」の数値が安定、もしくは向上しており、現場の改善努力が結果に表れている印象です。
【今年度の取り組みに対する考察】
データから読み取れる好意的な変化は以下の3点です。
① 接遇・コミュニケーションの劇的な改善
年度初期(6月)には「職員の言葉遣いや接し方」において不満層が目立っていましたが、8月以降は不満が大幅に減少し、満足度が急上昇しています。接遇研修や意識付けが徹底されたことが推察されます。
② 食事内容の質的向上
「食事は美味しいですか」という項目では、6月から8月にかけて満足度がV字回復しています。具体的な要望(お寿司が食べたい等)を反映させるなど、メニューの工夫や味付けの改善に取り組んだ成果が見て取れます。
③ 排泄・入浴介助への配慮の安定
この項目は年間を通じて高い満足度を維持しています。特に「嫌な思いをさせない配慮」というデリケートな部分で高い評価を得ているのは、介護技術の基盤がしっかりしている証拠です。
【今後の課題と対策案】
満足度が向上している一方で、グラフが右肩下がりになっている項目や、自由意見から見える課題があります。
① 「生活環境」の快適性の維持
課題: 「居室や共有空間の心地よさ」や「清掃状況」において、10月以降、満足層が微減し、普通層が増える傾向にあります。
詳細: 要望欄に「たまに汚れている」「もっと綺麗にしてほしい」といった声があり、清掃の質のバラツキや、経年劣化への対応が追いついていない可能性があります。
② コミュニケーションの「量」と「質」
課題: 「他入居者や職員との交流」の満足度が、年度後半にかけて低下しています。
詳細: 「普通」と答える人が増えており、交流がマンネリ化している、あるいは職員が忙しく、ゆっくり会話する時間が減っている(要望:他の階と交流したい)ことが考えられます。
③ 行事・レクリエーションの多様化
課題: 行事満足度が8月から10月にかけて向上したものの、その後は横ばい、あるいは不満層が少し戻っています。
詳細: 「運動がしたい」「お誕生日会が嬉しい」といった個別のニーズが出てきており、全員一律のレクリエーションから、個々の嗜好に合わせたプログラムへの移行が求められています。
④ 待ち時間の解消
課題: 介助技術への評価は高いものの、要望欄に「介助前の準備不足による待ち時間」「もう少し早く来てほしい」という声が散見されます。
詳細: 職員の技術力はあっても、オペレーションの効率や配置人数に課題がある可能性を示唆しています。
【まとめ】
接遇や食事といった「ソフト面」の改善は成功しており、利用者からの信頼は高まっています。今後は、清掃などの「環境維持」と、交流・レクといった「生活の彩り」の質をどう維持・向上させるかが焦点となります。
*当園の生活相談員が作成した報告書をそのまま掲載しています。
全体として、「介護技術」や「清潔感」といったハード・スキル面での評価は安定、あるいは向上していますが、「コミュニケーション」や「個別の要望」に関しては時期によって変動が見られます。
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まとめと今後の対策案
【評価すべき点】
清掃・衛生管理が徹底されており、安心感を与えている。言葉遣いや介護技術など、職員の教育効果が数値に表れている。【改善・検討が必要な点】
「説明」の強化: ケアの内容(車椅子への移行など)が変わる際の、ご本人・家族への事前説明を徹底する。孤独感の解消: 満足度が低下傾向にある「交流・会話」の機会を増やす。ボランティアの受け入れや、職員による意識的な声掛けの時間を確保する。個別性の尊重: 席の配置やレクの内容など、個々の好みに寄り添った「環境の微調整」を行う。*調査を実施した生活相談員が作成した考察を原文のまま掲載しています。